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海外の有名な大学院で勉強したい!

海外で先進的な研究に携わりたい!

国際的に通用する人材へと成長したい!

 

このような理由で海外留学に憧れる方は多いのではないでしょうか。

 

けれど、海外の大学院に入学するためには、具体的にどのような準備・手続きをすれば良いのでしょうか?

 

家族や先輩に経験者がいないと、何をすればいいのかサッパリ分からないですよね。特にペーパーテスト形式の入学試験に慣れている日本人にとって、海外の書類審査による入学試験は馴染みが薄く、イメージが湧きにくいと思います。 
 
このサイトでは、そんな方々のために、アイビー・リーグ合格者(博士課程)が実際の合格体験を元に海外大学院への出願手続きや出願書類の作成方法、英語テスト対策(TOEFL100点の達成)などを紹介します!

Application to Graduate School


このサイトでは、米国大学院の出願手続きに沿って解説をしたいと思います。英国や豪州などでも英語の試験の種類が異なるだけで、基本的な出願の流れは同じと考えていただいても大丈夫です。

では海外の大学院へ進学するには、何をすればいいでしょうか?

 

答えはとてもシンプルです。行きたい大学院に出願書類を提出し、他のライバル受験生よりも自分が優れていることをアピールし、審査員から高い評価をもらうだけです。

 

日本の大学や大学院の受験ですと、センター試験や筆記試験により、出願者の能力が数字のスコアで表され、スコアが高い受験生から順番に合格が決まっていきます。つまり、日本の受験では学問の能力・知識のみが評価されるといえます。

一方で、海外の大学院の受験では、英語テストや基礎学力テスト(GREといいます)によるスコアの評価もあるにはありますが、それだけでは合否は決まりません。

 

海外の大学院では、受験者がどのような人物であるのかを重視しています。例えば、学外活動に貢献した経験や、スポーツ等の優れた実績が、出願者の能力を評価する指標となるのです。また、受験者が大学・大学院で何を学びたいのか、その熱意が評価されるのです。

そのため、海外の大学院への出願では、「自分がどのような経験をしたか」、「大学で何を学びたいのか」などを文章にまとめ、出願書類として提出します。ここが、日本式の受験システムとの大きな違いとなります。

How to Apply


日本の出願ですと、テストを受けるための書類を作成・準備し、受験する大学に郵便で郵送します。そして、後日に各大学での筆記試験を受け、合格・不合格が決まります。これは大学・大学院ともに同じですよね。

海外の場合ですと、ほとんどの大学・大学院でオンラインによる出願が主流となっています。日本の大学よりも進んでいますよね。他の国から大勢の出願者がいるので、オンライン出願でないと対応できないという訳です。

まず受験希望者は各大学のAdmissionサイトから氏名やアドレス等の登録を行います。すると個人の専用ページが作成されますので、その中で必要な情報を入力していきます。

① どこの大学院にも次のようなAdmissionサイトがあるので、そこで出願を進めます。

② アカウントを作成して、出願開始です!

専用ページ内で必要な情報の入力が終わり、最後にオンライン決済で受験費用の支払いが終われば、出願手続きは全て完了となります。なお、最後に「提出」ボタンを押すまでは、修正や中断が可能です

  

日本の受験のように、実際に各大学に訪問して試験を受けることなどありません。ですので、受験したい大学院があれば、全てに出願することも可能です

後ほど詳しく解説しますが、個人の専用ページ内では個人情報や学歴・職歴、大学院で何を学びたいかなどを記入していきます。 専用ページ内の入力項目は基本的にはどこの大学院も同じです。進学したい大学院が決まっているのでしたら、早速アカウントを作って、専用ページを見てみましょう!

Application Form


次に専用ページ内での入力事項を確認したいと思います!

 

まず初めにお伝えしておきます。入力する項目は多いので、面倒くせっ!って何度も思うと思います。私も何度も何度も中断していました(汗)。ですが、やる作業は単純な入力作業なので、一つずつやっていけば出願は誰でも一人で出来ます。出願代行などで予備校にお金を払う必要はありません!

 

では、専用ページ内を見てみましょう。


ここでは、UC BerkeleyのGraduate Admissionを参考にして、実際の入力項目を紹介します。何故、UC Berkeleyを例にしたかといいますと、私の知っている限りでは他の大学院よりも少しだけ項目が多いからです。(といっても、どの大学院も殆ど同じですが...)

入力項目は次の19項目です。

1. 【Application Instrument】
入学を希望する学期と希望の専攻プログラムを選択します。

学期は2020年4月とか、2020年9月みたいな選択肢があるので、希望の入学時期を選びます。希望する専攻は予め大学院のHPで調べておく必要があります。ここで選んだ専攻によって後の入力項目が変わる場合がありますので、しっかりと事前調査をして希望の専攻を選ぶ必要があります。

2. 【Program Information】
従事したい教授の名前を3名まで記入します。

また何故その教授を選択したのか理由を記入します。教授へのコンタクトが取れていないと書きにくいので、事前にメールなどで連絡を取っておいた方が良いでしょう。といいますか、指導教官への事前コンタクトは必須です

3. 【Biographical Information】
氏名、住所、連絡先などを記入します。

Family Nameは名字、First Nameが名前です。英語の住所の書き方は気をつけてくださいね。ご参考までに首相官邸の住所の日本語・英語版を参考までに比較しておきます。

日本語:〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1

英語:1-6-1 Nagata-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 100 – 8968, Japan

このサイトが分かりやすいです。私も引用しました。


4. 【Personal Background】
出生国やビザの種類を選択します。

ビザはよほど特殊な事情が無い限り、F-1を選択すればOKです。

F-1 ビザは最も一般的な学生ビザです。米国内の認定大学、私立高等学校、認可された英語プログラムなどで教育を受けることを希望する場合は、F-1 ビザが必要です。

ビザの詳細が気になる方は、大使館サイトをどうぞ。


5. 【Education Background】
過去に出願する大学の学生であった場合や出願経験がある場合は、その際の経歴を記入します。サマースクールや短期プログラムなどの経験も含みます。

また両親の学歴も入力が求められます。これは稀有な事例です。

6. 【Academic History】
大学の学部の学歴を記入します。

卒業した学校の専攻やコースも入力します。また根拠資料として、PDFで成績証明書のコピーをアップロードします。成績証明書はファイルの容量制限に引っ掛かる場合があるので、カラーと白黒の両方を準備しておくことをお勧めします。(大学院によって容量制限が違いますので)

7. 【Grades】
大学の学部のGPAを入力します。

単純に全教科のGPAを記入する場合もあれば、主要な科目のGPAを記入する場合もあります。出願する大学院により異なりますので、よく設問文に目を通してください。また国にってGPAのスケールが違う(日本では4.0-0.0の範囲だが、米国ではA-Fなど)ので、換算が求められます。 換算の注意事項や計算方法も専用ページ内に書いてあります。

8. 【Languages】
第一言語及び第二言語を選択します。また第二言語の読み書きのレベルを選択します。


9. 【Economic Background】
家庭の財政状況を記入します。

世帯当りの年収や奨学金の獲得状況や学生ローンの有無を記入します。

10. 【Employment History】
職歴があれば、企業名、役職、雇用期間などを記入します。

ちなみにですが、その職歴を証明する資料などは提出は求められません。


11. 【Recommendations】
推薦者の組織名称、役職、連絡先情報を記入します。

推薦者は3名登録するのが一般ですが、大学によっては2名の場合もあります。出願書類が整い、「提出」ボタンを押したと同時に、ここで登録した推薦者のメールアドレス宛に大学から推薦状提出依頼の連絡が届きます。

また以下の二択の選択肢を選びます。
〇I waive my right to access this report.
〇I do not waive my right to access this report.
推薦状を見る権利は「放棄する」を選んでください。

12. 【Test Score】
GMAT, GRE, TOEFL, IELTSなどのテストデータを入力します。

受験日や科目毎のスコアが求められます。 TOEFLでしたら、Reading, Listening, Speaking, Writing全ての得点を入力します。

13. 【Statement of Purpose】
最重要書類です。Statement of Purposeは日本語では志望理由書に該当します。

大学院で学ぶ意欲、興味のある分野、研究したいテーマ、将来のキャリアゴールなどを書き、何故この大学院に進学したいのかを文章に書いて提出します。wordもしくはpdfで作成したファイルをアップロードします。大事なので繰り返しお伝えします。出願における最重要書類です<。

14. 【Personal History Statement】
個人の体験や考え方を記入します。

ごく一部の大学院で聞かれる設問でして、記入が求められない場合が殆どです。UC Berkeleyの設問は「高度な教育を受けるためにどのように障壁を克服したか」や「他人が直面している課題をどのように理解に努めたか」など非常に抽象的です。 これもwordもしくはpdfで作成したファイルをアップロードします。

15. 【Supporting Materials】
履歴書(Resume/CV)をアップロードします。

他にも論文や出版物、受賞歴、学会発表などの業績を記入します。
平行して出願をしている他大学院の情報を記入します。

16. 【Information Agreement】
出願書類の情報の取り扱いについての注意事項が書いてあります。内容を確認してから「同意する」にチェックします。

17. 【Payment Method】
出願費用の支払い方法を選択します。クレジットカードが一般的かと思います。

18. 【Signature】
氏名をタイピングしてサインします。

19. 【Review】
書類に不備があるとチェックされます。全て書類が揃っている場合は「提出」ボタンを押して、出願は終了です。お疲れ様です! 

実際の出来事や状況などを入力する項目は特に準備も必要が無いので対応が簡単です。一方で、上記の色づけをしている項目は事前の準備が必要となります。準備が必要な書類は、Statement of Purpose、Recommendation、Resumeの3つです。推薦状は、在籍している大学の指導教官に書いてもらうものですが、日本の場合は「自分で原稿を書いて持ってこい」と言われるケースが多々ありますので、重要書類に含めております。別ページに各書類の書き方をまとめていますので、参考にしてみてください。